クリニックだより



婦人科 / ピル処方

低用量ピル(OC/LEP)・
ミニピルのご案内

避妊・月経困難症・子宮内膜症・PMS — 目的に合った薬剤を一緒に選びます

当院では、避妊・月経困難症・子宮内膜症・PMSなどの目的に応じた低用量ピル(OC/LEP)とミニピル(スリンダ錠)を処方しています。「どのピルが自分に合うかわからない」という方も、診察の中で丁寧にご説明します。避妊・月経痛・PMSなどのお悩みに応じて、最適なピルをご提案します。お気軽にご相談ください。

💊 OC・LEP・ミニピル(POP)の違い

OC(低用量ピル) LEP(治療用ピル) ミニピル(POP)
主な目的 避妊 月経困難症・
子宮内膜症治療
避妊
保険適用 なし(自費) あり なし(自費)
ホルモン成分 エストロゲン+
プロゲスチン
エストロゲン+
プロゲスチン
プロゲスチンのみ
血栓症リスク わずかに上昇 わずかに上昇 極めて低い

※LEPも避妊効果はありますが、日本では月経困難症・子宮内膜症以外の目的での保険処方はできません。

🔍 目的・状況から選ぶ

避妊目的(自費)

ファボワール

単相性・第3世代。不正出血が少なく、男性ホルモン抑制によるニキビの改善が期待される場合があります。
→ ニキビ・肌荒れが気になる方に

ラベルフィーユ

三相性・第2世代。自然なホルモン変化に近い設計で副作用が出にくい方も。
→ はじめてピルを試したい方に

スリンダ錠(ミニピル)

エストロゲン不含・血栓症リスク極めて低い。
→ エストロゲンが使えない方(喫煙者・高血圧・授乳中など)に適しています

月経困難症・子宮内膜症治療(保険適用)

フリウェル配合錠 LD/ULD

月経困難症の標準的なLEP。ULDは超低用量でホルモン量を抑えたい方向け。
→ 月経痛を保険で治療したい方に

ヤーズフレックス配合錠

子宮内膜症・月経困難症に適応。連続投与により月経回数を減らす服用法が選択可能。むくみ・PMS改善も期待。
→ 月経回数を減らしたい方・PMS改善に

ドロエチ配合錠

超低用量ピルヤーズ配合錠の後発医薬品で、月経困難症の治療に用いられます。先発品と同一成分で、費用負担を抑えやすいお薬です。
28日周期の固定服用タイプで、月経回数を調整する連続服用には対応していません。ドロスピレノンの特性により、月経に伴う不快な症状の緩和も期待されます。

ジェミーナ配合錠

月経困難症治療に特化。連続投与で月経回数を減らす選択肢もあり。
→ 月経痛がつらく月経を減らしたい方に

アリッサ配合錠 新薬

アリッサ配合錠は2024年12月に発売された新しいLEPで、天然型エストロゲン(エステトロール)を含有する国内初の製剤です。従来製剤と比較して一部の副作用が少ない可能性が示唆されていますので、副作用が気になる症例で選択肢となります。投与は24日実薬+4日プラセボの28日周期が基本で、連続投与の標準的用法は現時点では確立していません。
→ 他のピルが合わなかった方に

⚠️ 血栓症リスクについて正しく知る

エストロゲン含有ピル(OC/LEP)の血栓症リスクはわずかですが、正確な理解が大切です。なお、開始後数ヶ月が最もリスクが高いとされています。

静脈血栓症の発症頻度(年間・1万人あたり)
ピルを服用していない女性 1〜5人
OC/LEP服用中 3〜9人
妊娠中 5〜20人
産後12週間 40〜65人(最もリスクが高い)

出典:日本産科婦人科学会「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン」および「産婦人科ガイドライン 婦人科外来編2023年」

妊娠中・産後のリスクに比べ、ピル服用中のリスクははるかに低い水準です。ただし35歳以上の喫煙者・肥満・高血圧・血栓症の既往がある方は処方できない場合があります。

エストロゲンを含まないスリンダ錠(ミニピル)は血栓症リスクが極めて低く、喫煙者・40歳以上・授乳中の方でも検討できます。ただし若年者への長期使用では骨密度低下に注意が必要です。

📋 主な副作用(全剤共通)

  • 服用開始初期の吐き気・頭痛・乳房の張り(2〜3周期で改善することが多い)
  • 不正出血(特に開始初期にみられますが、多くは継続により改善します。)
  • 気分の変動・うつ傾向(スリンダ錠を含む全般)
  • 骨密度低下の可能性(スリンダ錠の若年者長期使用で注意)
  • 血栓症(エストロゲン含有製剤。ハイリスクの方は処方不可)

副作用確認のため、定期的な診察(必要に応じて血液検査)をお勧めしています。

🚫 OC/LEPを処方できない主な状態

  • 妊娠中または妊娠の可能性がある方
  • 35歳以上で1日15本以上の喫煙者
  • 血栓症(静脈血栓症・肺塞栓症)の既往または現病
  • コントロール不良の高血圧・糖尿病・片頭痛(前兆あり)
  • 肝機能障害・肝腫瘍

上記に当てはまる方でも、スリンダ錠(ミニピル)やミレーナが選択肢になる場合があります。まずはご相談ください。

❓ よくあるご質問

Q. ピルをやめたらすぐ妊娠できますか?

A. はい。服用を中止すると通常1〜2周期で排卵が再開し、妊娠可能な状態に戻ります。将来の妊娠・出産への影響はありません。

Q. 月経困難症でピルを処方してもらうと保険が使えますか?

A. はい。月経困難症・子宮内膜症の治療目的であればLEP製剤として保険適用になります。診察・検査費用も保険対象です。

Q. 瀬戸市・尾張旭市近辺でピルを処方してもらえますか?

A. 中原クリニック(愛知県瀬戸市山手町)で対応しています。瀬戸市・尾張旭市・名古屋市守山区・長久手市・春日井市からご来院いただいています。WEB予約可能です。

Q. どのピルが自分に合っているかわかりません。

A. 受診時に目的・症状・体質・生活状況をお伺いし、医師が最適な薬剤をご提案します。「何を選べばよいかわからない」状態でも大丈夫です。

生理痛・避妊・PMS…
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