当院では、避妊や月経困難症(生理痛)、月経不順、月経前症候群などの治療を目的とした低用量ピル(OC/LEP)を扱っています。
患者さんの目的や症状に応じて適切な薬剤をご提案いたします。
あなたに合ったOC/LEP製剤を見つけましょう。
OC/LEP製剤とは?
OC(Oral Contraceptives:経口避妊薬)は主に避妊を目的として使用されるピルです。
一方、LEP(Low-dose Estrogen Progestin:低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬)は、月経困難症や子宮内膜症などの治療目的でも使用されます。
当院で扱うOC/LEP製剤
- 避妊目的(自費) マーベロン トリキュラー アンジュ ファボワール ラベルフィーユ
- 月経困難症・子宮内膜症治療目的(保険適用) フリウェル配合錠LD フリウェル配合錠ULD
ヤーズフレックス配合錠 ドロエチ配合錠 ジェミーナ配合錠
特徴と使い分け
マーベロン・ファボワール(ジェネリック医薬品)
- 特徴: 第3世代の低用量ピルで、避妊効果が高く、ニキビや肌荒れの改善にも利用される。
- 適応: 避妊目的
- 保険適用: なし(自費診療)
- メリット: 不正出血が少なく、男性ホルモン抑制効果が高く、ニキビ・肌荒れに有効な場合もある。
トリキュラー・アンジュ・ラベルフィーユ(ジェネリック医薬品)
- 特徴: 第2世代の低用量ピルで、3相性で自然なホルモン分泌に近く、不正出血が起こりにくい。
- 適応: 避妊目的
- 保険適用: なし(自費診療)
- メリット: 安定した生理周期を作りやすい。
フリウェル配合錠LD・フリウェル配合錠ULD
- 特徴: 第1世代の低用量ピルで、月経困難症の治療に使用される。避妊目的では使用できません。
- 適応: 月経困難症の治療
- 保険適用: あり
- メリット: 月経痛の緩和に優れている。ULD製剤は副作用が少なく、血栓症リスクが低い。
ヤーズフレックス配合錠・ドロエチ配合錠
- 特徴: 第4世代の超低用量ピルで、月経困難症や子宮内膜症の治療に使用される。ヤーズフレックス配合錠に関しては、月経周期を延長することで、月経回数を減らせる服用方法もある。避妊目的では使用できません。
- 適応: 月経困難症、子宮内膜症の治療
- 保険適用: あり
- メリット: 血栓症のリスクが比較的低い。ニキビやむくみ改善にも有効な場合がある。
ジェミーナ配合錠
- 特徴: 第2世代のプロゲスチン。月経困難症治療に特化。月経回数を減らせるものもある。
- 費用: あり
- メリット: 月経痛の緩和。
全ての薬剤に共通する副作用として
- 吐き気(服用初期に起こりやすく、徐々に慣れて軽快することが多い。)
- 頭痛(ホルモンバランスの変化によるもの)
- 体重増加(ホルモンの影響によりむくみやすくなる、食欲が増すなどによる)
- 血栓症リスク
- 気分の変動
- 乳房の張りや痛み
等があります。副作用の発生や頻度には個人差があり、体質や健康状態、生活習慣によっても異なります。副作用の有無を確認するためにも定期的な診察(血液検査など)をお勧めしております。
ピルの”世代”とはOC/LEP製剤に含まれるプロゲスチン(黄体ホルモン)の種類や特性が異なることによります。
ご自身の目的や体質に合わせて選びましょう。