婦人科

女性であれば誰にでも起こりうるさまざまなトラブルや悩みの相談について、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。
患者さんの訴えに基づいて必要な検査をおこない、当院で対応できる治療もできない治療も含めて、各種治療方法について提案した上で、患者さんご自身にとって最善の治療法を決定します。
当院で対応できない疾患・治療方法については、近隣もしくはご希望の医療機関に、責任を持って紹介させていただきます。
また、高次医療機関などでの治療終了後(良性疾患の手術療法後など)・精密検査終了後の定期的フォローアップ・投薬などもお受けいたしておりますので、お気軽にご相談ください。この場合は、高次医療機関などでの治療内容の分かる”逆紹介状”があれば診察がスムースになります。

よくあるお悩み

下記のお悩みで来院される方が多いです。どんなささいなことでも、お気軽にご相談ください。

  • 生理痛がひどい(月経困難)
  • 生理が不順(月経不順)
  • 不正性器出血(生理の時期以外の出血)
  • 外陰部のかゆみ・おりもの・できもの
  • 性感染症(性病)などが心配
  • 家族計画(人工妊娠中絶・避妊・緊急避妊)についての相談
  • 更年期症状(ほてり、のぼせ、発汗、イライラなど)
  • 下腹部の痛み
  • 子宮がん検診
  • なかなか妊娠できない
  • 性交時の痛み
  • 生理前になるとイライラ、むくみ、頭痛などで体調がすぐれない
  • 月経を移動させたい (生理の時期をずらしたい)
  • 生理が遅れていて、妊娠の可能性がある
  • 尿が近い、排尿時の痛み、残尿感

女性の病気と治療

 

その他にもお困りの症状があれば、
何でもまずはご相談ください。

当院で実施する検査

患者さんとの問診だけで診断に至ることもありますが、必要に応じて当院では下記のような検査をおこないます。

  • 内診
  • 経腟・経腹超音波検査
  • 尿検査
  • 血液検査
  • 腟分泌物検査
  • 細胞診・組織診検査
  • 子宮鏡(子宮ファイバースコピー)検査

※上記検査項目の中には、月経(生理)の時期によって実施できない検査もあります。その場合は、改めて別の日にもお越しいただく必要があります。
また、当院で実施していない検査項目については患者さんの希望される他の高次医療機関へ紹介させていただきます。

婦人科手術

従来おこなってきた婦人科一般小手術以外にも、当院では2015年9月より内視鏡手術(子宮鏡下手術)を実施しております。
小規模クリニックならではのフットワークの軽さを活かし、手術日にもできるだけ柔軟に対応します。手術は基本的に日帰りあるいは1泊2日の入院となります。
当院で手術対応が可能な主な疾患は下記の通りです。

  • 子宮筋腫(特に子宮粘膜下筋腫)
  • 子宮内膜ポリープ
  • Asherman症候群(子宮内腔癒着症)
  • 過多月経

患者さんの合併症、手術の難易度が高いことが予想されるなど、高次医療機関での治療が望ましいと考えられる場合には、近隣もしくはご希望の医療機関に責任を持って紹介させていただきます。

子宮鏡検査

子宮鏡検査とは、直径が3mm程のファイバーを膣から挿入し、子宮頚管、子宮内腔へと進めていき、子宮の内腔、両側の卵管口、子宮頚管の状態を観察する検査です。経膣超音波では観察が難しい、子宮の内側の病変の存在や広がりを直接観察することが可能です。

検査の対象となる主な病態や疾患

以下の疾患が疑われる場合に、管理・治療方針を決めるための子宮鏡検査をおこないます。

  • 子宮内膜ポリープ
  • 子宮筋腫(特に粘膜下筋腫という子宮の内側に突出するタイプの筋腫)
  • 子宮奇形(中隔子宮など)が疑われる場合
  • 子宮内腔の癒着が疑われる場合
  • 子宮内異物
  • 胎盤遺残

また、以下の場合にも子宮鏡検査をおこなうことがあります。

  • 閉経前後の不正性器出血の原因検索
  • 不妊症・反復流産の原因検索
  • 子宮頚管内病変の評価
  • 子宮鏡下手術後のフォローアップ

起こりうる合併症

検査後に軽度の腹痛やわずかな出血を認めることがあります。
検査自体の合併症としては子宮穿孔(0.1%未満)の報告もありますが、まず起こりえません。

実際の検査の流れ

子宮鏡検査をおこなう時期は、月経終了後が最も適しています。
細いファイバースコープ(直径3mm程度)を使用するために検査に伴う痛みは少なく、軽い生理痛程度の痛みであることが多いです。麻酔も必要ないため、外来で短時間(5分未満)の検査が可能です。
検査はモニター画面を見ながらおこない、患者さんにも説明しながら進めていきます。

子宮鏡下手術

子宮の内側や子宮から膣への出入り口の部分にできた病変(主に筋腫やポリープ)を、お腹を切ることなく、経腟的に(子宮口側から)アプローチして切除や摘出をおこなう方法です。
対象となる主な病気は、子宮筋腫(特に子宮粘膜下筋腫)、子宮内膜ポリープ、アッシャーマン症候群(子宮内腔癒着症)、過多月経などです。

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